色んな人やモノを目にする。
だのに、思考しない。
失せ物には、気を付けて。
あまりに、虚しい事。
胸が痛い時は、本当に胸が痛い。
精一杯、悲しい中にうずもれている何か、役に立つ何かを見つけようとする。
見つけたら、案外それは簡単に見つかる、見つけても、呑み込むのにとても力がいる。
とても苦しい。だってそれどころじゃない、今悲しいんだもの。
何度も何度も往ったり来たりしながら、ようやく呑み込む。
とても苦い。
吐きそう。
胸を張って、前を見て。
胸を張って、前を見て。
意外と、たくさんの思いや行為に支えられて、繋ぎ止められて、今ここに生がある。
記憶が糧、記憶は枷。
見る、感じる、考える。
動くまで、動くため、
ただもう二度と、悲しい思いをしたくない。
せめて、覚えていて。
帰り道。
胸を張って、前を見て。
冬の朝、扉を開けて、そこから見えた呪われた風景。
受話器の向こう、父の声。
母の痛ましい愛。
閉まる電車の扉、そこにいたもの。
みんな、大切な、痛み。
そうして、孵る時を待つ、卵。
砂漠のまんなかで、素手で掘って、辿り着けよ、それは虚しい行為なんかじゃない。
狐、虚、azrq、
0 件のコメント:
コメントを投稿