2010年5月30日日曜日

人間の描く宇宙

人間は小さい粒、でもそんなこといつもは忘れています。
宇宙からばかり僕らを見つめるなんて出来るわけありません。
僕らの中にも、どんな小さな構造体の中にも宇宙が存在して、なんてよく言われます。
いいえ、僕らの中に宇宙は存在しません。
それは、理解できないほど複雑であることの修辞に過ぎない。

理解を超えるものは、いつも傍にいて、僕は僕を理解しきれていない。

けれども、何を為すべきかは誰も教えてくれないし、それだけは自分で決めて守れるようにしなくちゃいけない。

不可知を決め込んでいても、理解できなくて都合が悪いことはとても多い。

ちっぽけな人間、ちっぽけな悩み、世界は広くて、目の当たりにすればなんだかちっぽけな自分が可笑しくってどうでもよくなってしまう。
いいえ、どうでもよくなんかありません。
僕がちっぽけで世界が広くても、僕は世界ではない。

視点を切り替えるのは有効、けどかわしてしまえばいいとは思わない。

みんなの望むものはなんだかはよく分からないけれど、僕の望むものは切り出すこと。

知っているものに名前と形を与え、固定すること。

欲しいものはたくさんたくさんあります。

思考が止まるほど、気が触れるほど、立っていられないほど、

壊して下さい。一言で。今すぐ僕を。あなたの宇宙で。



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