2010年6月30日水曜日

いよいよ明日1日発売、悲鳴newEP 『 喉 』!! そして重大発表!!



悲鳴newEP 『 喉 』 2010/07/01release!!


お待たせしました!! いよいよ明日7月1日、約1年の沈黙を破り、悲鳴newEP 『 喉 』がリリース!!




"Anarchist's Sun" から一年。悲鳴が待望の新作をOUT。


前作に比べ格段に音楽的完成度を高めた今作は、それぞれがどこまでも自由に、無政府状態=Anarchyのまま演奏する(ノイズを発する?)スタイルから一転、"うた"をフィーチャーしながら、バンド全体がひとつの生き物として突き進むように転換。


進化という言葉が嫌いなガンディは、あくまで転換と言い張ります。




…宣伝のつもりで書き始めたんだが、やっぱ気が変わったので、久々に多少私事を。




ぼくには長いこと付き合いのある友達がいた。
高校とか、小学校とか、それよりずーっと昔からの付き合いだ。
仮にAとでもしておこう。
Aは生まれ持った雄弁さと、その人懐っこい性格で、誰とでもすぐ親しくする。
ぼくはいつも周りに人が集う彼を、内心うらやましく思っていた。
なにせぼくは口下手だし、コミュニケーションに障害を持っていると診断されたくらいだから。
彼はいつだってニコニコ笑っていた。ぼくは彼が不機嫌になるところなんて見たためしがなかった。


だけどぼくだってただの弱気な少年じゃない。
このままの暗い性格で人生を終わらせていいとは思はなかった。
それでぼくはある日一大決心をして、Aの一挙一投足を真似し始めたんだ






この話はやめとこう、君に嫌われそうだ。それに嘘だしな。







悲鳴/喉
6曲入りCD-R+1DVD-R


1. 復讐のうた
2. アンドロメディアの話
3. 水面
4. M
5. 処刑前夜
6. Anarchist's Sun (Live)


DVD. 復讐のうたPV




ジャケットデザイン:大塚咲


(1050yen, in tax)



悲鳴最新作『 喉 』は、7/1、高円寺円盤にて独占先行発売!! 









さてさて更にニュースは続く。重大発表!




2010/07/16 (fri)
悲鳴+about tess 共同企画
GARDENof DESTRUCTION
in 新宿motion




7/16、自主企画やります。ウズノタクト率いるabout tessと共同企画です。


出演は


about tess


Far France


股下89


imamon


悲鳴




時間は18:00open, adv.2000円を予定しています。


詳細は来週発表!!
(今週動画も音楽もなくてゴメンネ)









鉱脈のないとわかりきっている穴を、延々と掘り続ける人間をどう思う?
もしかしたら万分の一の可能性で、ダイヤはあるかもしれない。
だからやめる理由はないと言うわけだ。
しかも彼の論理ときたら、「だって堀り始めちゃったんだから」ただそれだけのことなのだ。
確かに彼は、誰より深く掘っていた。何もない穴を。



きっと、言葉が空しいなんてのは、耳がいいからわかるのだ。
もう、人の声も届かないところまで掘っちゃったのだ。

悲しければそれが空しいことすらわからない。
悲しき人は恐るべき鈍感さで、自分の声すら聞かない。






そんなことはまーどうでもいいや。
ぼくはぼくの物語を、Aと、一緒に穴に堕ちてきて、
窒息しかけた世界一マヌケな最愛の恩人に贈るよ。










2010年6月28日月曜日

恐怖を愛する

11歳から20歳まで、緊張を封印していた。

合唱団の、オペレッタの配役を決めるオーディションで。
主役のパートを歌うよう指名されて、私はかなりビビったのだ。
「あおうさん、この音域も出るよね」と先生が言うのに
同じアルトの仲間は「出ます出ます!」と盛り上がっている。
どうしても主役は花形ソプラノから出ることが多いので
こういうとき、アルト陣営は内心おもしろくなかったりするので。

高いラの音。どんなときだって難なく出たはずなのに。
これが自分の声とは思えないくらい、
かすれかすれでツヤのない声しか出なくて。
後にも先にもあんなに情けない思いをしたことはない。

結局、主役ではないほかの役がついたのだけど
くやしくてくやしくて、その日から「緊張」を完全封印することにした。

以降、一度も「あがる」ことがなかったのだが、
それの弊害を知ったのが20歳のときだ。

大学の声楽の先生に、「あなたの歌はかわいくない」と言われ続けた一年間があった。
当初は「んなこと言われたって、人間がかわいくないんだからしょうがないじゃんよ」
と思っていたのだが、さすがにしつこく言われ続けて理由を考えるうちに
それは緊張感のなさからくるものだと気づいた。

緊張しないことは、テストでいい点をとるくらいのことを目的とするレベルでは有効だったのだ。
落ち着きはらっているので、我を失うことなく平常の力は出せる。
だけど、プラスアルファはのぞめない。
「自分を満足させる」ためならともかく、
「人前で演る」前提では、この姿勢は間違っているのである。
自分だけを満足させる歌に魅力があるわけがない。

それから、私は〈緊張〉を取り戻した。
封印するのもすぐできたけど、
気がついてしまえば解除もすんなりできた。

というわけで、最近ライブの始まる直前にはものすごく緊張している。
不安からくる緊張ではなく。
人前で演ってしまう…そのことの重大さを感じる
昂揚からくる緊張。
始まったら息つぎなしで泳ぎ切らなければならない、と思う。
こわい。けれど、気持ちいい。
恐怖の快感。
この快感を、音に出せますように。
音に、出さなくては。
と思って、舞台に立っている。

2010年6月26日土曜日

天才は嫌い

と、言っても、殆どの人間、僕が今まで直接見知った全ての人間は凡人なので、特に困らないのですが。
天才にはかなわない、通用しない。誰だって負けの見える勝負には気持ちよく臨めない。なんだか卑屈な気分に貶められる。
僕は努力する凡人が好きです。僕自身も努力する凡人でありたいと思う。

つい先日G君と会話していて、僕はバンドを見ていて気に入る事は少ないのですが、ただ個が集まっただけなのか、個が集まってそれがまた一個に収斂されているかは好きかどうか、評価したいと思うかの大事な基準になっていると気がつきました。
だからザッパバンドは大好きだけど、ジェフバックリィのバンドは、バンドのジェフバックリィは、好きなのに好きになれない。てんで噛み合ってないんだもの。
あれは刺激しあってるんじゃなくて、自分の理想をひたすら追い求める強烈な個性と、それに必死に合わせようとしている凡人がいるだけで、双方向の感性の往き来は存在しない。

ザッパ大先生は、タクトを振る中でバンドメンバーの個性を引き出す努力をしている。ある程度は自由にさせてみたりもする。
ザッパ大先生は天才と称される事も多い方ですが、最終的に努力のたまものによる部分が多いように思います。
あの人は受け手に思いを馳せる事を怠らなかった。観客を楽しませる事をライブでは一番に据えた。
ジェフ兄は、もちろん受け手を愛していたと思うけれど、それより前に自分が辿り着きたい理想の場所があったように思う。だからやっぱりたまに僕は置いて行かれたように感じる。

どっちもものすごく大好きです。思うところは是非はともかく多いには違いない。

あ、天才は嫌いではないんです。ブラウン管越しに見ていたいだけで。ステージ袖でも構いません。ただ口はききたくないかな。

ロバートフリップ大先生については、また今度にします。
雑な文章にお付き合い頂き有り難うございました。

虚から四ツ目へ。四ツ目からあなたたちへ。

2010年6月24日木曜日

どみそし

なにも残らない1日だった。くそ。朝方思いついた快作早口言葉も、もう忘れてしまった。本当に残せなかった。しかしそれでも戦いは近づいている。備えなければ。
相変わらず決まった光は、今日も一日分の開きを終えようとしている。明日は長い。もうすぐ2010年6月25日。耐える日々はいつまでも。

2010年6月23日水曜日

【hemay.TV】 大塚咲嬢より悲鳴新作EP、ジャケット製作についてコメント!!

hemay.tv




今回悲鳴のnewEP,ジャケットを担当してくれた大塚咲ちゃんより、製作事情とメッセージをいただいてきましたー!




そんなわけで本日公開させていただくジャケットですが


すみません、まだ決まってません
                                             (大汗)


と、いうかこの期に及んでタイトルもまだ決まってません(衝撃)


本当に間に合うのかよという現状でございますが


大丈夫です、内容だけはしっかり出来ちゃってます。


ジャケットも咲ちゃんより大量にいただいた素材の中から、おおよそ決まっちゃいるのですが、タイトル決まらんとデザインつけられんーという状況にてアップロード出来ないので御座います






大いにすみません(土下座)






そんなこんなでスケジュール的にぐだぐだな状況になっちゃおりますが、


ジャケットも内容も、ともに大変素晴らしいものに仕上がっているということだけは保証できます。


傑作ですよこれは!


マジです!


来週こそアップするんでお楽しみに!


みんなおれのケツをお楽しみに!!!















さてさて、ガンディによる新作発表までの火曜更新は来週が最後になりますが
これまで6週間、1月近く、毎回日記だけでなく必ずマイスペやら動画やらをアップしてきまして
各方面より予想外に多くの反響があったのです



みてるよーって言ってくれる方が結構いらっしゃるし
毎週火曜日に必ずこのブログをのぞきに来てくださってる方も少なからずいらっしゃるようで
(そういう方には現状、実質水曜更新になっちゃってるから申し訳ないばかりなのだけれど)


何はともあれそんなことに気をよくしてしまう単純なぼくですので
来週も、咲ちゃん製作のグレートなジャケットとタイトルを発表する以外にも
何か更新しよーと思います
何が更新されるかは現状まったく決まってませんが




まあ、毎週火曜日には悲鳴ブログに何かが起こってるってことでぜひぜひお楽しみに!
(もちろん他メンバーによる通常の更新も滞りなく行われておりますので、そちらもお楽しみに!)




じゃあもう寝る!







2010年6月21日月曜日

癖になるもの

弦をはじいて、音をのばしっぱなしにしたあと。
ベースのボディの前面、
弦から数センチのあたりで
右手を無意味にうろうろさせていることがある。

…という癖は、いつから始まったんだろう。
人に言われるまで気づかなかったのだけど。

どうやら音にさわっているのです。

なかなかさわり心地のよいものなので
ついやってしまうようです。

毛布のはじっこをサワサワするのが好きすぎて
(カバーはガーゼでなくてはならない)
私は真夏でも毛布が手放せないのですが。
今のところ、これに次いで
気持ちいい感触部門第2位!

きわめれば
もっとよくなっちゃうのかも…。
ああ。

2010年6月19日土曜日

勿論あなたは死ぬ

それは、勿論疑う余地のない事。
ライブをやらせてもらいました。まじぽじさん本当にありがとう。
切り取り方もものの見方も、向き合い方もとても僕とは違うし僕はそうしようとは思わないけど、ちゃんと伝わりました。だから見る事が出来てよかったと思うし、わざわざ呼んで同じ板の上に立たせてくれて光栄です。ありがとうございました。

それにしても色んな人間がいて、伝える事が出来る割合、数、そもそも受け止める層、タイプは無情なくらい有限でその値は小さくて、深度は希薄で、空しい試みである事はどうしようもなく自明。
カルマ、でも、何でもいいけど、全てすべからく無駄で無意味な営みのうち、最も重点を置かざるを得ないものが存在してしまっているなら、それには真っ直ぐに向き合ってあげなければいけません。
自由とは、探し、見つけ、成す事。そうでないと、空虚に呑まれます。
あなたは当然死ぬ。せめて生きて下さい。

azrq

2010年6月18日金曜日

わかりましたか

この時間帯(今じゃなく)が好きだ。おれんじ色に染まる。ここに置いてきたものも(置き忘れたものも)沢山あるけれど。
思うようにいかないことや、感じたように言えないことは多い。それでも今日は悲鳴のライヴです。18日金曜日大塚meets。

今日も決まった光が一日分の開きを終えた。今はもう2010年6月18日。

2010年6月16日水曜日

とうとう解禁!! "復讐のうた"PV。そして来週には…!?

みんなどうもありがとう!! おかげさまでとうとうPVできました! 


悲鳴/復讐のうた PV












万事がこんな調子。



7月1日に発売される新作EPでは、より高解像度版のDVDがついてきます。


収録曲も、マイスペにあげたものよりも、遥かに高音質の迫力音源。


さらに未発表曲『処刑前夜』や、ライブでおなじみの超名曲『Anarchist's Sun』も入ってる!






悲鳴新作EP(タイトル未定):自主制作


1CD-R+1DVD-R 1050yen(in tax)


収録:復讐のうた/水面/アンドロメディアの話/M/ 処刑前夜/Anarachist's Sun/復讐のうたPV


ジャケットデザイン:大塚咲




お楽しみに!!








そしてそして来週火曜の更新は!


●  とうとうジャケットデザインを公開。えっ、あのガンディがヌードに…!?
● ジャケット担当の大塚咲さんより悲鳴と新作への動画コメントを公開。


の二本立てです。
よろしくお願いいたします。
必ず見てくれよなッ!!!




と、まあ、その前にライブが一本あります。


10/6/18(金)
『まじ☆ぽじ × MEETS「二歳でピースで、おめでとう!」』 
@大塚MEETS 
http://meets.rinky.info/
open18:00/start18:30
前売¥1500/当日¥1800

まじ☆ぽじ

BOYS DON'T CRY
キャンディーズ
FORMEZ
悲鳴
リリリ




まじぽじさん協賛による、大塚MEETS二周年イベントに呼んでいただきました!


呼ばれた嬉しさからつい「悲鳴だけでお客100人くらい呼んじゃうんでちょー楽しみにしててくださいよォー」とか言っちゃったので助けてください。助けて。助け…


救済ご予約はhemay.info@gmail.comまで!清き一票をお待ちしています!!










さて夏である。


あまりに夏なのでタクヤがバーベキーを訴えている。


せっかくの機会なのでやりましょうか。


興味ある方、電話ください。


まったく面識のない方も大歓迎です。


面識ならこの機を通じて作ればいいんです。


090-6946-2916


ガンディ直通です。


海辺でやろうか。森辺でやろうか。


あなたの電話を待っている!!


(ちょっと緊張する人はhemay.g@gmail.comまでドーゾー)




で、夏といえばTシャツである。


唐突だがTシャツ雑誌からインタビュー受けた。





LOVE T-SHIRTS 100 (ラブ ティーシャツ 100) 

  • 出版社: メディアックス; 不定版 (2010/6/16)


  • ASIN: B003P4Z0M6


  • 発売日: 2010/6/16


  • 商品の寸法: 29.2 x 20.6 x 0.8 cm 





  • なぜTシャツ誌!? という疑問は諸兄のみならずぼくが一番思ったところでしたが、どうやらぼくがライブで自作Tをころころ変えて着ているのを見て目をつけてくれたらしい。


    『Tシャツ職人インタビュー』という特集ページに、2Pで載っています。
    明日16日(てかもう今日)、全国の書店にて一斉発売だそうで。


    キャッチコピーに大きく『DIY精神が色濃く出る自作T』とあったのには流石に笑ったがな。


    今回インタビューに応えているのはガンディひとりですが、おかげで極私的に面白いものに仕上がっていると思います。


    関心ある方はぜひ!


    amazonでも購入できますよ!↓↓












    自由自在を表現するために。

    がんばりましょう。






    2010年6月14日月曜日

    そんな日の雨傘に

    ライブハウスのリハを終え、開場を待つ夕方5時。
    初夏、という感じの、すごく気分がのびのびとする夕暮れで。
    そのままでも十分に気分がよいのだけど
    「体育館が急に使えなくなったとかそういう事情で部活が休みになった夕方」
    …というつもりになったらどうだろう、と考えついてしまったら、
    めちゃくちゃ解放感がほとばしってしまった!

    中学時代、平日はもちろん土日もまったく休みがないという
    バレー部に所属していた経験が、こういうときに役に立つとは。



    梅雨入りしたらしいので
    毎年、このシーズン限定のネックレスを出動させます。

    かたつむりのネックレス!

    小さな想像力が身を助く。

    ポジティブっていうつもりでもないんです。
    ただ、機嫌よくしていたいだけ。




    2010年6月13日日曜日

    迷う

    生に答えなんて用意されていない以上、僕らに残された選択肢はとても少ない。

    幸いまだ林住期は遠くて、モームの言うことも都合のいい箇所しか拝借しなくて済む。

    諦めることはまだ先に延ばしたままでいいのです。

    何が欲しいの。つまるところ、それだけが存在の証明。


    処刑前夜、いい音。

    来月には、手に入るようになります。悲鳴にしか出せない音を、今出来る限り詰め込んだCD。

    みんな明日をも知れぬ命です。出来るだけたくさんの欲しいものを見つけて、散々に迷うのが綺麗だと思う。

    四ツ目よりazrqへ。azrqより四ツ目へ。それからあなたたちへ。

    2010年6月11日金曜日

    ねじればねをひかえめに

    頭痛は一向に止む気配がない。
    暖かくなってきた。またGの季節です。先日深夜、台所にて鉢合わせ。あわわ。でも眠かったので放置。おやすみ。翌日、約束の時間に再会。契約通り、優しく手施。
    庭を耕し、土作り。もっとピアノを弾く余裕が欲しい。
    支離滅裂。でも、あなたは笑うでしょ。

    光が開くのを見送って、今日はもう2010年6月11日。
    ネジレバネとコロンボを足して2で割りたい。

    2010年6月9日水曜日

    重大発表!! 悲鳴、一年ぶりの新作をリリース。そして来週には…

     photo by 川北




    と、散々題名であおったが、まずは4週間連続楽曲アップロード祭りの第4弾となる"M"をmyspaceにアップロードしたから、チェックして欲しい。





    M 作詞・作曲:山田龍郎




    私はあなたが好きな映画をみるわ

    私はあなたの好きな歌を歌うの

    私はあなたがくれた香水で

    私はあなたと同じ夢を見るの



    だから







    私は誰かが好きな映画をみるわ

    私は誰にも歌ってあげるの

    私は誰とも好きにセックスをする

    私は誰かと同じ夢をみるの

    私は誰とでも天国へ行くわ



    いい?








    晴れたらいい

    晴れたら





    愛が空へ消えたら

    語る言葉もなくした








    …はい。
    そんなわけで4週間連続アップロードはここでおしまいなわけですが…
    おしまいなわきゃない。ここからが本番というわけですよ。







    そして







    重大発表!!


    悲鳴が1年の沈黙を破って、7/1に、とうとう新作をリリースする。

    『復讐の歌』、『水面』など、myspaceにもアップされている4曲をリマスターしたもののほか、未発表曲『処刑前夜』など収録した6曲入りCD-Rだ。映像特典として、『復讐のうた』のPVもついてくるという。



    悲鳴といえば、初期衝動をカオスのまま提出したノイズバンドというイメージをもつ人も多いかもしれない。だが、今作を聴く限り、それははっきり違うと断言できる。



    もちろん、根っこの部分は何一つ変わっていない。しかしこれは明らかに音楽であり、ロックバンドである。「伝えたいと思ったのさ」と言うのはボーカルのガンディ。「伝えることを恐れるノイズは、恐怖と孤独の音楽。人が怖いから神様に伝えるのさ。でも、ぼくは君に伝えたいと思った。それで、あなたのどんな声も全部聴きたいと思ったんだ」。彼らの中にいったいどのような変化があったのだろうか。



    カワセが作り出す分裂気味な機械的なドラミングと、感情を探して宙をさまようロボットのベース、壊れたティラノサウルスの咆哮のようなノイズギター、身体、死、性、神殺しについて歌うガンディの歌と、唯一無二な悲鳴の音は、今作でも健在だ。



    さらに、もはや彼らの音楽の一部とすら言える、悲鳴の世界観を表現する重要な要素であるジャケットデザインは、現在グラフィックアーティストとして活躍中の大塚咲が担当。異色のコラボレーションには、否応なしにも期待が高まる。



    新作発表、About Tessやふくろとの共同企画など精力的な活動を見せる悲鳴。
    来週には、当ブログにてCDについてくる『復讐のうた』PVをyoutube版で発表。
    加速する彼らの活躍に、今後も目が離せない!!














    そんなわけで楽曲アップロード祭りはとうとう5週目に突入。『復讐のうた』PV、最高の出来です。来週をお楽しみに!

    2010年6月7日月曜日

    花とか星とか

    定規を使って正確に…というのは
    私がもっとも苦手なことで、
    結果、学生時代の家庭科の成績はひどかった。

    だけど自己流で何か作るのは
    けっこう好きなのだ。
    ちょっと手を動かしたくなって
    スカーフをリメイクしてみた。

    厚手のプリント布から
    花柄を切り抜き
    適当に縫いつけていく。
    蝶もとばしてみる!

    花だらけにした一角の対角線上には
    星のワッペンを。
    犬飼道子女史(犬飼毅の娘です)の著書 『花々と星々と』のタイトルを
    思い浮かべつつ。

    さらにハトメで穴を開けたり
    そこに水玉のリボンをむすんで垂らしたり。

    おもしろくってしょうがない。
    このままだとカオスになりそうだから
    いったん打ち止め。

    完成形を見極めるのは難しい!
    この先は使ってみて考えることにしよう。

    KOZUE

    2010年6月6日日曜日

    呼吸を厳かに

    色々と差し引いて、手元に残すべき感情。閑かである事。
    バランスに欠ける精神は、どうも浮ついていて危うい。
    その崩壊の恐怖と悦楽の期待は同一の事象の裏と表。
    退けるか否かはそのまま本質として何を選ぶかと同義です。
    軽い選択なんて存在しません。全てあなたから生じ、あなたへ還流する。
    追い込むばかりが扱い方ではないでしょうが、目や耳と同じに神経も使い込んでいないと、物事の形も色も味も、意味も、間違って認識するだろうし、それはゼロ距離で今にも起こり続けている連続的事象。

    hayashi

    2010年6月4日金曜日

    ほねただれむら

    頭の痛む日が続く。
    決まった光が開ききり、一日が終わる。日付け変わって2010年6月4日。
    免許の更新に行かねば。

    kawase

    2010年6月1日火曜日

    答えがほしいのは

    おはよう。ガンディです。

    さて、本日のmyspaceアップ曲は『アンドロメディアの話』。
    おれは前後左右から飛んでくる音の攪拌に翻弄されたい。




    アンドロメディアの話 作詞:山田龍郎 作曲:悲鳴


    私はアンドロイド
    23世紀のロシアで
    踊り子を務めている

    私は3週間に
    1回のメンテナンスで
    半永久的に活動することができる

    死ぬことはない
    眠ることもない
    その代償として
    自分が本当に起きているのかも
    よくわからない

    もっとも
    私のようなロボットが
    そんなことを気にするなんて



    語ることもなく
    笑うこともない
    眠ることもない
    叫ぶこともない


    起きることもなく
    赦すこともなく
    生きることもなく
    死ぬこともない



    それでも愛すべき人はいる
    劇場の下働きの老人、イワンだ
    イワンは月に一度
    私を裸にしてメンテナンスをする

    油圧を下げ皺だらけの手で
    シリコンからにじんだオイルを拭く
    もうこんなことが8年以上も続いている

    私に映る世界は
    現実と幻がごちゃごちゃだ
    眠らないアンドロイドは
    起きながらにして夢を見るからだ
    ときどきイワンと踊る幻を見る
    どうしてこんな夢を見るのだろう?



    私の劇場は
    床も天井も
    見える全てが
    鏡貼り

    無限の私が
    じっと私を
    見つめて私の
    目を回す



    ポールに映る自分の姿は歪んでいて
    もう何が今なのかもわからなくなった
    気づくとイワンが身体を拭いている
    そうしてまた気を失った




    -----------------------------


    アップロードは今晩です。




    答えが欲しいのは
    だけど答えなどない
    ばかになるのがこわかった
    逆説でも真理でもなく
    もっと凡庸なことばを
    どうでもいいのと思えたのは
    あなたを真面目に見てるから
    手紙が届かないかなと
    毎日ポストを覗き込んで
    仕方がないからヘッドホン付けて
    月の下をくるくる踊る


    誰かぼくにごはんを下さい
    手なづけて下さい首輪をつけてください
    暴れださないように
    逃げ出さないように


    答えが欲しいのは
    だけど答えなどない
    愛を見るのが怖かった
    絶望でも復讐でもなく
    もっと純粋な気持ちを
    持ってさえいれば
    誰だって楽しくなるだろう
    ちょっとなみだ目のまま
    月の下をくるくる踊るだろう


    またいつか君が
    ぼくの花を受け取ってくれればなあ



    Gandi