2010年6月26日土曜日

天才は嫌い

と、言っても、殆どの人間、僕が今まで直接見知った全ての人間は凡人なので、特に困らないのですが。
天才にはかなわない、通用しない。誰だって負けの見える勝負には気持ちよく臨めない。なんだか卑屈な気分に貶められる。
僕は努力する凡人が好きです。僕自身も努力する凡人でありたいと思う。

つい先日G君と会話していて、僕はバンドを見ていて気に入る事は少ないのですが、ただ個が集まっただけなのか、個が集まってそれがまた一個に収斂されているかは好きかどうか、評価したいと思うかの大事な基準になっていると気がつきました。
だからザッパバンドは大好きだけど、ジェフバックリィのバンドは、バンドのジェフバックリィは、好きなのに好きになれない。てんで噛み合ってないんだもの。
あれは刺激しあってるんじゃなくて、自分の理想をひたすら追い求める強烈な個性と、それに必死に合わせようとしている凡人がいるだけで、双方向の感性の往き来は存在しない。

ザッパ大先生は、タクトを振る中でバンドメンバーの個性を引き出す努力をしている。ある程度は自由にさせてみたりもする。
ザッパ大先生は天才と称される事も多い方ですが、最終的に努力のたまものによる部分が多いように思います。
あの人は受け手に思いを馳せる事を怠らなかった。観客を楽しませる事をライブでは一番に据えた。
ジェフ兄は、もちろん受け手を愛していたと思うけれど、それより前に自分が辿り着きたい理想の場所があったように思う。だからやっぱりたまに僕は置いて行かれたように感じる。

どっちもものすごく大好きです。思うところは是非はともかく多いには違いない。

あ、天才は嫌いではないんです。ブラウン管越しに見ていたいだけで。ステージ袖でも構いません。ただ口はききたくないかな。

ロバートフリップ大先生については、また今度にします。
雑な文章にお付き合い頂き有り難うございました。

虚から四ツ目へ。四ツ目からあなたたちへ。

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