2010年6月1日火曜日

答えがほしいのは

おはよう。ガンディです。

さて、本日のmyspaceアップ曲は『アンドロメディアの話』。
おれは前後左右から飛んでくる音の攪拌に翻弄されたい。




アンドロメディアの話 作詞:山田龍郎 作曲:悲鳴


私はアンドロイド
23世紀のロシアで
踊り子を務めている

私は3週間に
1回のメンテナンスで
半永久的に活動することができる

死ぬことはない
眠ることもない
その代償として
自分が本当に起きているのかも
よくわからない

もっとも
私のようなロボットが
そんなことを気にするなんて



語ることもなく
笑うこともない
眠ることもない
叫ぶこともない


起きることもなく
赦すこともなく
生きることもなく
死ぬこともない



それでも愛すべき人はいる
劇場の下働きの老人、イワンだ
イワンは月に一度
私を裸にしてメンテナンスをする

油圧を下げ皺だらけの手で
シリコンからにじんだオイルを拭く
もうこんなことが8年以上も続いている

私に映る世界は
現実と幻がごちゃごちゃだ
眠らないアンドロイドは
起きながらにして夢を見るからだ
ときどきイワンと踊る幻を見る
どうしてこんな夢を見るのだろう?



私の劇場は
床も天井も
見える全てが
鏡貼り

無限の私が
じっと私を
見つめて私の
目を回す



ポールに映る自分の姿は歪んでいて
もう何が今なのかもわからなくなった
気づくとイワンが身体を拭いている
そうしてまた気を失った




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アップロードは今晩です。




答えが欲しいのは
だけど答えなどない
ばかになるのがこわかった
逆説でも真理でもなく
もっと凡庸なことばを
どうでもいいのと思えたのは
あなたを真面目に見てるから
手紙が届かないかなと
毎日ポストを覗き込んで
仕方がないからヘッドホン付けて
月の下をくるくる踊る


誰かぼくにごはんを下さい
手なづけて下さい首輪をつけてください
暴れださないように
逃げ出さないように


答えが欲しいのは
だけど答えなどない
愛を見るのが怖かった
絶望でも復讐でもなく
もっと純粋な気持ちを
持ってさえいれば
誰だって楽しくなるだろう
ちょっとなみだ目のまま
月の下をくるくる踊るだろう


またいつか君が
ぼくの花を受け取ってくれればなあ



Gandi



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