初めて曲を作ったのは小学校にあがる前、6歳くらいのとき。
歌詞の書きつけは、たぶんどこかに残っている。
メロディーは完全に記憶に書いてあるだけです。
(昔から何度も脳内リピートしているから、上書き更新はされてないはず)
私の通っていた幼稚園はせっせと歌を教えるところで
そのレパートリーからの影響か、
いかにも「音楽の教科書」に載ってるような曲。
AーBーA形式(これ、小学校の高学年くらいで習う知識ですよね)
になってたり…きちんと模倣されてる具合がこれまた恥ずかしい。
歌詞はもっと恥ずかしい!
むじゃきでかわいい童謡路線じゃなくて、
「ちょっといいこと言ってます、暗喩的に!」みたいな。
いや、もちろん幼児の作品なんで文脈の辻褄なんか合ってないんだけど。
(ここまで書いてしまったんで、最後の一節だけ恥を忍んでさらすと…
「大きな星を小さな星と見分ける力がありません」《原文ママ!》だって!)
なんでこんなことを反芻しているかというと
自分が意識的に曲を作り始めたのはいつだろうと思ったからです。
小学校高学年くらいかな。
この最初の曲は鼻歌発祥で、「作ろう」と意識して作った曲ではなかった。
6歳当時(作家気分満々で)「さあ書こう」と振りかぶって
物語めいたものとか、エッセイ気取ったものとか書いていたので、そこの差は明確。
小学生頃になると、学校で習った曲になんとなく続きをつけたり
10番くらいまで続きの歌詞をつけたりしていた。
これも、ただ、もっとその音楽を続けたいという気分で遊んでいたんだなあ。
もちろん、こういうふうに「自然にできたもの」が素晴らしいとか思っているわけじゃないです。
ふり返って考えるのは、無意識のそれは、自分のために必要なものだったと。
人前で音楽をやってるとかやってないとかに関わらず
だれもがおそらく、そういう自分の音楽を持っているんだろう。
とても短いもので、自分でもそれを持っていることを
気づいてないかもしれないけど。
たとえば既製の曲のメロディーや歌詞の一部を
知らず知らずのうちに自分で変えちゃってる、なんてのも含めて。
そういう音楽がある、と思うとなんだかとても楽しい。
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