ロバートフリップ。
大先生をつけて呼ぶべき数少ない人の一人です。
以下は全て私見です。本気に取ろうが取るまいが自由ですし、自己に還すか斥けるかもお任せします。
かの先生のようになりたいと、かの先生のような曲を作りたいと思う訳ではありません。
ただ、意志が強い。そしてその意志に忠実です。
キングクリムゾンという母胎を通して、産み出したい音楽に強固な、ともすれば余りに強固な意志を持って臨み、確たる作品を作り出した張本人だと思っています。
色んな人から煙たがられたみたいですし、それは今に至るまでずっと変わらないみたいですが。
一番好きなのはジョンウェットン、ブルッフォードとやってた頃、パートワンとツーの頃ですか。
なんだか先生のギターも含め、音が荒々しくて、キングクリムゾンの奏でる太陽と戦慄やイージーマネーが本当に生まれたばかりの持て余した力をやたらめったら打ち付けている印象です。
フラクチャーなんか際立ってそう思います。
先生も若かったのか、音がびりびりしててそれが気持ちいいです。
無理矢理神経を研ぎ澄まされる演奏って、そうたくさんはないように思います。
アルバムのナイトウォッチとか、ずーっとそんな時間が続く。やる人間が全神経を演奏に向けてる感じが伝わります。
ギターを弾く人間としてだけでなく、バンドの構成員として、あれだけ注力できる事に尊敬の念を抱きます。
歳を経るにつれて、纏っているものがどんどん強固になって行きますよね。自分自身の内へ内へ還していくエネルギーが、気が付いたら僕の心臓のすぐ傍まで届いていて揺さぶってくるみたいな印象です。
目指す所は共有できないですが、一心不乱に向かっていこうとしているんだといつも思います。
僕にとってロバートフリップは大先生ですが、ブリューはアイドルなんです。伝わるでしょうか。
鬼のような先生と同じ板の上で、笑顔で音と遊びまくってるブリューの存在が、後半のキングクリムゾンの姿な気がします。
ギタリストとして、人間として、先生には欠かせないパートナーなんだろうなという感じをいつも受けます。喧嘩したみたいでしたが、仲直りしたのかな。心配です。
コンストラクションオブライトみたいな曲を人力でやるのは脱帽です。完全にたどり着ける気がしない域です。
人間として難ありな方だと思います。けど、自分に課しているものより多くを他に求めているようには見えないのがやっぱり大好きな点です。
どこまで行くんだろう、そういう気持ちでいます。
是非できるだけ長い時間、多くの作品を作っていて欲しいです。
自分に還して考えてみるに、作る技術も演奏も強固な意志も到底かなわないと思ってしまうのですが、きっと表現するものは、どこかに勝てる面があると信じています。切り取りたいものが違うので、99負けの中で1勝ちが有り得ない訳じゃないと。
力をもらっている方への恩返しという意味でも、自分にそれ位は課して応えないといけない訳です。
僕の時間は有限です。それはあなたも同じ事。
残り時間ははっきりとはしないけど、その時間をどう使うかはある程度自由が効きます。
頑張ろう。いつもに増して駄文の中、最後までお付き合い頂いた方、有り難うございました。そうでなかった方、申し訳ありません。
azrqと恒平より四ツ目へ、四ツ目よりあなたたちへ。
林
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