2010年8月16日月曜日

野球狂の詩

甲子園に乗りこみたくて、毎日悶々としています。
残念ながら今年は無理かなあ…。

スポーツを観るのは、なんでも好きです。
いろんな見方があると思います。
どちらかのチームを応援しながら観るのも楽しいかと思いますが
多くの場合、私はどちらも応援していません。
というか、どちらも応援しながら観ています。

7月の末、地方大会の決勝を観て来ました。
西東京大会と、東東京大会。
2日連続、一人で神宮球場に足を運びました。

どちらもいい試合だったのだけど、
関東一高と修徳の試合は、考えさせられるものがありました。

5−3。2点ビハインドで迎える9回裏、関東一高の攻撃。
負けてはいるものの7回裏、8回裏に1点ずつ加点している関東一高が
完全に押している雰囲気。
そもそも修徳のエースは、すでに痙攣の症状が出ていて
マウンドに登っているのは2番手の投手。
関東一高はあっという間に同点に追いついてしまい、
しかも逆転の走者が3塁に。

5−5。9回裏。無死三塁。
守る側からすると絶体絶命に思えるけど、
高校野球で無死三塁は、平常心さえあればなんとかなる状況、ともいえる。

ところが、二番手投手くんは完全に縮んでいた。
そこから、デッドボールを2つ献上。
無死満塁になっちまいました…。

ここで、ようやく監督が動いて、三番手投手を投入。
難しいタイミングだったと思うけど
デッドボール1つ(無死、一・三塁)の時点で交代できるほど
三番手投手の力に信頼性はなかったのだろう。
しかし、さすがに満塁となると、
ストライクが入らない投手をマウンドに置いてはおけない。

無死満塁だって…絶対に点が入る保証はない。
打者有利に感じるけれど、
打者だってかたくなっている。
しかし、さすがに力の差は否めなかった。
内野安打でも転がりようでサヨナラ、の場面ですからね。
打者は、代わりばなの2球目をきれいに外野に打ち返し、
試合は終了した。

あれから、ずいぶんと考えてしまうのです。
自分が、同点にされて無死三塁の場面の、あの投手だったら
どんな気持ちで次の球を投げるか。
あるいは、無死満塁でいきなりマウンドに登らされたあの投手だったら、と。

低い可能性でも、勝機はあるはず。
冷静さと、策略と、慎重さと、運を呼びこむ思いこみが必要だ。
スポーツを観ていると、そんなことを考えさせられます。

私は高校野球好きというよりは、すべての野球好きです。
甲子園大会には、地元のチームや常連の伝統校を応援する楽しみや
トーナメント戦ならではのカタルシスがあると思うけれど。
8月末から始まる都市対抗(社会人野球)でも観に行こうかなあ。
去年まで高校野球やってた名選手は、プロや大学ばっかじゃなくここにもいますよ!

ちなみに、甲子園大会を観に行くならば
私が一番好きなのはベスト8が出そろう3回戦あたりです。

多くのチームが「目標は全国制覇です!」というけれど
ホントのところは「ここまで来れただけでラッキーだなぁ」と思ってるチームだっているわけで。
3回戦あたりだと、思いがけず1つないし2つ勝ったチームが
「ひょ、ひょっとして…オレたち行けんじゃね!?」
と、ワクワクしてるのぼり調子が感じられて
試合の間隔がこんでくる疲れも感じさせない
エネルギーがびしゃびしゃ出てる気がするのです。

書いてるうちに、やっぱり行きたくなってしまった!

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