身体を鍛えることが、私が狂わない唯一の方法であるような気がする。
このあいだ尊敬するバンドのベースのお嬢さんに
「悲鳴はみんな上手いね」
といわれた。
そうか、いつの間にかそうなってしまったのか。
いつの間にか今いる会社ではCOOとかいう要するに副社長になっていた。
仕事をし、バンドをしている。高級フレンチを食べ、ブランドものの服を買う一方、身体を鍛え、本を読み、曲を作る。
そういう生活が、あるとは思わなかった。
パンクバンドをやるには身体を鍛えてはならないし、一生女性に寄生して暮らすのがもっとも美しい型だ思っていたし、
仕事をするなら心身ともに健康でなければならず、ましてや経営陣は立派な大人でなければならないものだと思っていた。
しかし世の中はそんな単純なものでもないらしい。
副社長が鬱で女装好きなバイセクシュアルなマゾであってもかまわないし、パンクバンドのボーカルが、厚い信頼の元にメンバーを統率する有能なリーダーであってもかまわないのだという。
要するに、世の中は私が思うよりよっぽどてきとーで、話にならないほどデタラメにできている。
それは知らなかった。
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